高齢者の運動機能評価について

高齢者の運動機能評価について

運動の専門家、健康運動指導士・健康自立指導士の石崎です。

ダイナペニアという言葉をご存知でしょうか。

コロナ禍で体力や筋力が落ちて、最近、慌てて運動に来られる方が増えています。

中には、認知機能が落ちて怖くなってとおっしゃる方も。運動は、

認知症予防にも効果があることは様々な論文も出ています。

高齢者の方も運動をしておいた方が良いことはご存知かと思いますが、

評価として見落としがちなのが、ダイナペニアです。

 

日本サルコペニア・フレイル学会では2019年に改訂があり、

サルコペニア診断基準のAWGSの診断基準が2019年10月24日に改訂されました。

この新しい基準に基づき高齢者のサルコペニアの評価を行うと共に、

私たちの運動現場では、筋肉量は変わらなくても筋力が落ちている方が、

筋肉量が変わらないのでお気づきになっていないケースをよく見かけます。

ダイナペニア(dynapenia)とは、加齢に伴う骨格筋の変化として、

四肢骨格筋量は低下していないのに筋力が低下する状態です。

インボディ測定をして、ここを見逃して、筋肉量減ってませんねと言われてしまう方が

多く出ているようです。

*日本サルコペニア・フレイル学会発表より引用

 

長く歩ける、いつまでもやりたい事ができる、

QOLを望む高齢者さんのお手伝いをする運動の専門家としては、

見逃せない評価ですね。私共が2019年に関西医科大学の先生方と行いました

生活習慣病を有する高齢者の運動の研究では、評価項目に5回立ち座りテスト、

6m歩行速度も採用しましたが、3ヶ月介入で行ったプログラムで優位に向上しました。

いつまでもweii beingな生活ができますように⭐︎