ダイナペニアってご存知でしょうか?
ここ数年前から、とても気になっていまして、
「サルコペニア」と「フレイル」については、ご存知の方が多いと思いますが、
年齢を重ね筋肉量が少なくなり筋力も落ちてしまうサルコペニアに対し、
「ダイナペニア」は、筋肉量はあるけれど筋力が少ない状態をさします。
下記の写真は、筑波大学の山田先生の
「differential characteristics of skeletal muscle in community-dwelling older adults. Yamada M, et. al., 2017」です。
赤い丸で囲んだ部分がダイナペニア該当者。
結構たくさんいらっしゃいますね。
実は私の周りにも該当する方がちょこちょこいて、
パーソナル指導をご依頼頂く高齢者の方の中にも、
筋肉量は年齢相応あるのに、
あっ!と転びそうになった時に足が出なかったり、
方向転換が苦手だったり、
すぐつまずきそうになる、という方もいます。
スポーツクラブや健康診断で、筋肉量や体脂肪を測定した際に、
筋肉量が年齢相応にあると、
ほとんどの場合、筋肉の量は大丈夫ですね!と
言われるケースが多いです。
でもご本人は、なんか以前より転びそうで怖かったり、
なんだか歩きにくい、といった心に秘めた気持ちがあったりします。
バランステストや、動作分析をすると、
筋肉量の割には明らかに動き方に違和感のある方がいます。
「ダイナペニア」見過ごされないといいなと思います。